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コンセプト
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私達は庭を「四季を感じ、年月をかけて育む場」であって
欲しいと考えています。日本は世界の中でも四季の移ろ
いがとても美しい気候風土を持っています。
その風土がいわゆる「侘び・寂び」の言葉に代表される
日本文化の基礎になっています。にもかかわらず、
私達の生活からは季節感というものがどんどんなくなっ
ていっている様に感じます。

自然に逆らわず、自然から恵みを受け、
自然を恐れ、自然を愛でる。

祖先が抱いてきたこのような謙虚な気持ちを私達は
わすれかけてはいないでしょうか?

庭に1本のモミジがあったとします。
春になれば可愛らしい新芽を吹き、そして夏には独特の
手のひらの様な葉をたくさん茂らせ木陰を作り、秋には
それは見事な紅葉を披露し、冬にはすべての葉を落とし
その樹形をあらわにしてくれます。

生き物であるにもかかわらず、暑さ寒さに何一つ文句を
言わず、ただ耐え忍び美しい姿を見せてくれるのです。
そんな植物に対し、「ありがとう」と水を遣り、
肥料を与え、剪定をして風通しを良くし、虫を防ぐ。
そうしているうちに、樹木はどんどん成長してゆきます。

樹木の成長と反比例して塀や門扉など構築物や
デザインは古びてゆきます。しかし、不思議と古びた
庭であってもよく手入れされた庭はそれなりの風格を
備え、その家によく馴染んでいます。

「樹木は手入れがいるもんねえ・・・だからあんまりなくてもいいんだけど・・・」
最近よく言われる言葉です。
しかし、レンガを敷いたり、壁を作ったりすることは私たちの手でもできますが、新緑の色や様々な葉の形を
人間の手で作り出すことはできません。
だからこそ私たちは時としてその美しさに目を奪われるのだと思います。

冷暖房のきいた部屋からどうぞ足を1歩踏み出して
ください。そして植物を眺め、気温を感じ今がどんな
季節かを感じてみて下さい。
暑い時は葉っぱの元気がないかもしれません。
寒い時は葉の色もいまいち冴えません。
人間が暑さ寒さを感じる様に植物も感じているのです。

植物が愛されている庭は年月を経ても生きています。
古くなった塀も、ベンチもその家の一つの風景となって
味のあるオブジェとなっています。

庭は引渡し時が完成ではありません。お客様にいつまでも育んで頂ける空間づくりのお手伝いができれば、
これほど嬉しいことはありません。
その為にも私たちは目先の流行や安さばかりを追わず、
何年先も生き続ける本物を作り出す感性、技術を磨き続けてゆく努力をしてゆかなくてはならないと思っています。

また、私たちは企業活動が自分達のためだけでなく、社会に対してどのような貢献ができるかも考えるべきだとも
思っています。現在の私たちは自然と密接に関わらなくても、科学技術の発達で快適に暮らせる様になりました。

しかし、本当に私たちは自然と無関係に生きてゆける
のでしょうか?オゾン層破壊、異常気象、地球温暖化 
最近よくニュースで耳にするイヤな言葉です。
これは私たちが自然と無関係だったのではなく、
無視してきた結果なのではないかとも感じます。
自然と接する機会が少ない現在、庭の緑はもっとも
身近な自然と呼んでも過言ではないかもしれません。

1本の庭木で地球が救えるとは思っていませんが、
身近にある緑を育む喜びを少しでも知って頂く事は
自然への感心を生むきっかけになると思います。

この緑に携わるという仕事が、地球を守るという大事業
の小さな一歩となれる様に今後も努力してゆきたいと思います。