旅先のリゾートで過ごす、ゆったりとした時間。
水面に映る空を眺め、木陰で風を感じながら、家族や親しい人と食事を楽しむ。そこには、日常の慌ただしさから離れ、心を解き放つための時間があります。
もし、そのような場所が旅先ではなく、自宅の庭にあったなら。
プールやガゼボ(あずまや)を庭に設けることは、単に設備を増やすことではありません。
自宅にいながら、日常から少し離れられる場所を持つこと。
それは、自分たちだけの小さなリゾートを私有することでもあります。
庭を「眺める場所」から「滞在する場所」へ
日本の庭には、室内から景色を眺め、四季の移ろいを楽しむ文化があります。
その美意識を受け継ぎながら、現代の暮らしに合わせて庭の役割を広げていく。プールやガゼボのある庭は、その一つの形です。
プールサイドで本を読んだり、デッキチェアに腰掛けて夕暮れを眺めたり、ガゼボの下で食事や会話を楽しんだりする。
庭の中に過ごすための居場所が生まれることで、庭は「眺める風景」から「時間を過ごす空間」へと変わります。

水面が庭にもたらす、もう一つの風景
庭に水面があると、空や植栽、建物の光が映り込み、風景に奥行きが生まれます。
夏には涼やかさを感じさせ、風のない日には静かな鏡のように周囲の景色を映す。夕暮れから夜にかけて照明が灯れば、昼間とは異なる落ち着いた表情を見せてくれます。
プールは、泳ぐためだけの設備ではありません。
建物の中から水面を眺めることも、プールのある暮らしの大きな魅力です。
リビングやダイニングから見たときに、室内、テラス、水辺、植栽が自然につながって見えるよう計画することで、住まい全体にも伸びやかな広がりが生まれます。
プールの価値は、必ずしも大きさだけで決まるものではありません。
どこに配置し、どのように見せ、庭の風景へどう溶け込ませるか。それによって、水辺の印象は大きく変わります。

ガゼボは、庭に設けるもう一つの居間
ガゼボは、庭の中に日陰と落ち着きをつくる小さな建築です。
強い日差しを避けながら水辺を眺める場所として、また、食事やティータイムを楽しむ屋外のリビングとして、庭で過ごす時間を豊かにしてくれます。
大切なのは、ガゼボだけを独立して置くのではなく、母屋やプール、テラス、植栽との関係を考えることです。
建物の意匠に合わせて素材や色を選び、庭の中で目立たせすぎず、それでいて自然と人を招く居場所にする。
そこにソファやテーブル、照明を整えれば、日中だけでなく夜も楽しめる、もう一つの居間が生まれます。
プライベートなリゾートに欠かせない植栽
自宅の庭だからこそ、外からの視線を気にせず、心からくつろげることが大切です。
しかし、高い壁ですべてを囲うだけでは、閉塞感のある空間になりかねません。
常緑樹や落葉樹、低木などを重ね、必要な場所に自然な目隠しをつくることで、圧迫感を抑えながらプライバシーを確保できます。
木々の間から光が差し込み、葉が風に揺れ、その向こうに静かな水面が見える。
こうした植栽の重なりが、プールやガゼボを単体の設備ではなく、庭の風景へと溶け込ませます。
また、季節によって表情を変える植物を組み合わせることで、プールを使わない季節にも眺めたくなる庭になります。

プールを置くのではなく、プールのある庭をつくる
ガーデンアート昌三園は、このたび「エフバケプール」の取扱施工店となりました。
私たちが考えているのは、庭の中にプールという設備を置くことではありません。
建物とのつながり、窓からの見え方、プールサイドでの過ごし方、周囲からの視線、植栽や照明との調和までを含めて、プールのある庭全体を考えることです。
プールだけが際立つのではなく、以前からそこにあったかのように風景になじんでいること。
そして、泳ぐ時間だけでなく、水辺を眺めながら過ごす時間まで心地よいこと。
造園と外構の視点から考えることで、プールは庭の中に置かれた特別な設備ではなく、住まいの風景をつくる一つの要素になります。
非日常と、日々の暮らしをつなぐ
プールのある庭というと、華やかなパーティーや休日のための場所を想像するかもしれません。
しかし、本当の豊かさは、特別な日のためだけにあるものではないと私たちは考えます。
朝、カーテンを開けたときに見える静かな水面。
仕事を終えた夕方、ガゼボで風にあたるひととき。
家族と食事をしながら眺める、ライトアップされた庭。
何気ない日常の中に、心を切り替えられる時間と場所がある。
それこそが、自宅にリゾートのような庭をつくる価値ではないでしょうか。
敷地全体を一つの風景として考える
プールやガゼボのある庭づくりでは、それぞれの設備を先に選ぶのではなく、敷地全体を一つの風景として考えることが大切です。
建物からの眺め、太陽の向き、風の通り道、周囲からの視線、庭への動線。さらに照明や屋外家具、植栽、設備の管理方法までを含めて計画することで、美しさと過ごしやすさが両立します。
広い庭であっても、要素を増やせば豊かになるとは限りません。
何も置かない余白を残しながら、水辺、木陰、テラス、植栽を丁寧につないでいく。そのバランスによって、長く愛着を持てる庭が生まれます。

自宅に、自分たちだけのリゾートを
遠くへ出かけなくても、扉を開ければ、自分たちだけの静かな場所がある。
プールの水面を眺め、ガゼボの木陰で風を感じ、緑に包まれながら大切な人と時間を過ごす。
リゾートを私有するとは、豪華な設備を所有することだけではありません。
誰にも急かされることなく、自分たちの好きな過ごし方ができる風景を、日々の暮らしの中に持つこと。
プールも、ガゼボも、木々も、その風景をつくる一つの要素です。
それぞれが静かにつながったとき、庭は暮らしのすぐそばにある、もう一つの居場所になります。
よくいただくご質問
Q.一般住宅の庭にもプールを設置できますか?
A.敷地の広さや形状、建物との位置関係、搬入経路などの条件が整えば、一般住宅の庭にも設置できます。
大切なのは、プールだけを配置するのではなく、テラスや植栽、目隠し、庭への動線まで含めて計画することです。限られた敷地でも、全体のバランスを整えることで、落ち着きのある水辺の空間をつくることができます。
Q.プールを設置するには、どのくらいの広さが必要ですか?
A.必要な広さは、プール本体の大きさや使い方によって異なります。
泳ぐことを目的とするのか、水辺を眺めながら過ごすことを重視するのかによって、適した計画も変わります。また、プールの周囲には安全に歩けるスペースや、くつろぐためのテラスも必要です。
敷地面積だけで判断せず、建物からの眺めや庭全体の使い方を踏まえて考えることが大切です。
Q.プールの維持管理には手間がかかりますか?
A.水質の管理やろ過設備の確認、プール内外の清掃など、一定の維持管理は必要です。
ただし、現在の家庭用プールは、循環ろ過システムなどによって管理の負担を抑えられるようになっています。設置前に日常のお手入れや維持費についても確認し、無理なく使い続けられる計画にすることが重要です。
Q.プールのある庭は、夏以外も楽しめますか?
A.プールを庭の風景の一部として計画すれば、一年を通して楽しむことができます。
春や秋には水面に木々や空が映り、冬には静かな景色をつくります。植栽や照明と組み合わせることで、泳がない季節にも室内から眺めたくなる庭になります。
Q.ガゼボと一般的なテラス屋根は、何が違いますか?
A.テラス屋根が建物に付随することが多いのに対し、ガゼボは庭の中に独立した居場所をつくるものです。
プールサイドの休憩場所や、食事を楽しむ屋外のリビングとして利用できます。建物や庭の意匠に合わせて設計することで、実用的な日陰であると同時に、庭の景色を印象づける存在になります。
Q.現在ある庭を残しながら、プールやガゼボを設置できますか?
A.既存の樹木や石、テラスなどを生かしながら計画できる場合もあります。
すべてを新しくするのではなく、残したいものと新たに加えるものを整理し、庭全体を再構成する方法もあります。長く親しんできた庭の面影を残すことで、新しいプールやガゼボも住まいの風景になじみやすくなります。
Q.相談する際には、何を決めておけばよいですか?
A.最初からプールの大きさや形を決めておく必要はありません。
「家族で泳ぎたい」「水辺を眺めて過ごしたい」「友人を招いて食事を楽しみたい」など、庭でどのような時間を過ごしたいかをお聞かせください。
建物や敷地の条件とあわせて、プール、ガゼボ、テラス、植栽の組み合わせを考えていきます。
プールのある庭づくりをご検討の方へ
プールのある庭は、敷地の広さや形状だけでなく、建物からの眺め、周囲からの視線、庭への動線、植栽との調和によって、その心地よさが大きく変わります。
ガーデンアート昌三園では、エフバケプールの取扱施工店として、プールだけでなく、ガゼボやテラス、植栽、照明までを含めた庭全体の風景を考えます。
自宅の庭に、自分たちらしく過ごせる水辺の空間をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

