リノベの教科書2

お庭のリノベは以前からあったものと新しくつくるものをなるべく違和感なく配置する事がポイントですが、


土間コンクリートはその最たるものです。

※画像が悪く申し訳ありません。

赤い丸が施工後約20年 黄色い丸が施工したばかり

と、一見すると同じ土間コンクリートでも違う素材のように見えます。


古い土間コンクリートに新しい土間コンクリートを打ち足すと、

違和感がどうしても出てしまうので、


私共の場合は、古いコンクリートを高圧洗浄しています。

福山市内はJFE製鉄所があるため、鉄粉で汚れやすい地域が点在しています。


高圧洗浄前


高圧洗浄後


経年変化がある為、土間コンクリート打ち立てホヤホヤの時のようにはなりませんが、汚れはかなり落ちます。

それに加え、土間コンクリートを打ちたす場合は、↑のように敢えて土間コンクリートとは別の素材を利用すると、後から継ぎ足した感が少なくなります。


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以前のお庭には枕木が多用されておりました。

20年ほど前は、お庭に枕木を使うのがトレンドでした


リノベ前


黄色い丸は元あった枕木 赤い丸は新しく新設した枕木です。

実は新設した枕木は、本物ではなくコンクリート製の擬木なのですが、

見た目は本物と相違ありません。腐食もしませんので、大変すぐれものです。


元あったものもリノベの時に取り入れると昔の庭との違和感がありません。

レンガなども元あったものを再利用して、以前の面影をのこしています。


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それから、こだわりは躊躇なくプランナーにお伝えください。

赤丸が入っている箇所はお客様のリクエスト、ご判断を取り入れています。


お庭のリフォーム・リノベの場合は、プランナーもデザインよりも今より使いやすくなる事、間違いのない事をを重視しがちです。

また、プランナーは今のお庭のトレンドを追いがちです。


お客様のリクエストをお聞きするまでは、

丸のついた門塀は 私は建物と同じ色にする予定でした。

また、新設土間のラインについては画像のように曲線ではなく、直線にするつもりでした。


理由は建物と同じ色にすると失敗がないから、


土間のラインは直線が最近の建物やお庭のトレンドだからです。


ですが、お客様と共に歩んだお庭の思い出ややりたい事は、リノベの時に突然登場したプランナーにはすべてわかりません。

特に、こちらのお庭ではこの曲線のラインはとても大事なポイントだとお客様からお聞きし、ハッとしました。


プランナーは間違いない事、トレンドを追いがちである事を念頭にいれて、こうしたい、ああしてみたいという希望は遠慮なくお伝えください。


これから、リニューアルしたお庭で楽しく生活されるのはお客様ご自身です。


悔いのなりリノベのお手伝いができればと思っています。


完成後、お客様より、お庭での作業がしやすくなったとお聞きして嬉しく思っております。ありがとうございました!